仮面ライダー913第1話 内容と感想

仮面ライダー555

この話に登場する仮面ライダー

仮面ライダーカイザ/草加 雅人

内容

「こっちだ!急げ!」

(逃げなきゃ…)

「早くしろッ!おいてくぞ!!」

(逃げなきゃ…!!)

息をきらし、走る男性三人と少女まゆ

先頭を走る男の手には、スマートブレインの文字が刻まれたアタッシュケースがあった。

(逃げなきゃ──!!)

月光と月影──、ふたつの心を持つ男、草加雅人──。

知覚乃公園─

「はぁ はぁ はぁ」

のどかな公園で遊ぶ人々。

そんな彼らに、オルフェノクが襲い掛かる。

オルフェノクの攻撃によって、次々と灰になっていく人々。

「…あ、あ…う」

オルフェノクの攻撃によって、左腕に傷を負うまゆ

「──… ──…」

(…!?)

まゆに何かを話しかけるオルフェノク、何を言っているか、まゆは聞き取れない。

「やめろッ!!」

そこへ現れたのは、仮面ライダーカイザだった。

「やってくれたなオルフェノク、だがもう、逃げねぇ!地をなめろッ!!」

オルフェノクに攻撃を仕掛けるカイザ。

「ウォオォオ!!」

オルフェノクにパンチとキックを浴びせかけるカイザ。

手のひらから攻撃を飛ばし、反撃するオルフェノク。

「!! くッ…!!」

その攻撃に怯むカイザ。

「だ…大丈夫か!?まゆ…」

(西島さん!?)

「カイザ!?」

カイザの姿を見て、驚くまゆとその仲間たち。

「だめだ!西島、戦っちゃ…」

カシャッ!

カイザショットを手にはめるカイザ。

「くらえッ!!」

オルフェノクへと飛び掛かり、攻撃を仕掛ける。

カイザショットとオルフェノクのパンチがぶつかり合い、火花が散る。

「…ッ!逃げやがったか…」

オルフェノクはどこかへといってしまう。

「西島ッ!」

「大丈夫ですか西島さんっ!」

カイザに変身した青年は、西島と呼ばれていた。

「…ああ、なんとも、な…い…」

サラ…

呪いのベルト…

「あが…が…が…ッ」

カイザのベルトで変身した者は灰になる──…

「に…西島!?」

「西島さんッ!!」

カイザに変身した西島の身体は、灰となってしまった。

車で移動するまゆ達。

「うっうう…西島ぁぁ

 東野に続いて西島まで、一体なんでこんな…ッ」

「─…なぁ、子供の頃、流星塾で父さんが話してくれたこと…覚えているか?

 おれたちは種だって。種はやがて大樹になり、人々を休ませ守るんだって…」

「それがなんだよ!?だからこのベルトでみんなを守れってか!?

 大体父さんはなんでこんなベルトを贈ってきたんだ!?それからだろ?

 流星塾生が次々怪人に殺されて…なに考えてるんだよ…父さんはよぉ

 オレたちに死ねってことかよふざけんなッ!」

「や…やめてください遠藤さん!」

「…あの、これは私の勘…ですけど

 東野さんは2回西島さんは3回の変身まで無事でした。

 だからもっと適性のある人が変身すれば──…」

「そんなこと…

 言ってるうちに流星塾生全員死んじまうぜ!!」

「──そういえば連絡がとれそうだぞ、今まで音信不通だった二人…

 園田真理草加雅人。」

「草加さん…ですか」

「草加か──…あいつこの前の同窓会来なかったよなー

 小さいときいじめられてたこと気にしてんじゃね?」

「ああ…まゆは草加のこと好きだったんだよな。

 バレンタインチョコ作ったりして──…」

─幼き日のまゆ達

手作りのチョコレートを手に草加少年を見つめる少女まゆ

「…」

「まゆ、なんだよそのチョコ。」

「あっこれは…その…っ」

「ん、あぁ…?…草加かよ。行ってくれば…?今チャンスだぜ?」

しかし首をふるまゆ。

「…お前結局チョコ渡せなかったよな、代わりに俺が食ったけど。」

「…ったくよォ、あの頃に戻りてぇよォ。」

(草加…さん)

─日本家屋の大豪邸

生け花をする女性と、それを見つめる一人の男。

「──…それは?」

「正治の作ですよ。まだまだムダが多い。

 そして雅人…あなたは辰巳家を切り捨てようとしている。この小枝のように…

 本当に出ていくのですか?」

「──…長い間お世話になりました。」

花鋏を置く女性。

「雅人…あなたをこの辰巳家に引き取ってから

 私はあなたを本当の息子として接してきました。

 そんな私の気持ちをないがしろにしてまで…

 大体なに不自由のないこの家を捨て、なにをするつもりなのですか…?」

「…」

「──…なにも答えてはくれない…のですね。」

「…すみません。ただ私は私でしかない。それだけのことです。」

「いいでしょう。私はなにも知らなかったあなたに礼儀作法を、生け花を教えてきました。

 一流の男たるたしなみとして。

 その精華を私にみせてください。別れの手向けとして──…

 私のために、花を活けてくれますか…?」

「──…未熟ながら、仰るとおりに…」

見事な手さばきで、花を活ける草加雅人。

「──…よくわかりました。私から学ぶことはもうなにもないということなのですね。」

「あなたがそう思うなら…。──…私のあなたから学んだ華道の奥義とは、

 一度死んだ花に再び生命を与える──…死を生に転化する美!!」

「果たしてそれは──…いえ…」

「今まで…私はあなたを母さんと呼ぶことができなかった。でも、

 今ならいえます。さよなら…母さん。」

「不思議だな、雅人。いつか…こんな日が来る予感はあったんだ。」

「…すみません。お世話になりながら、わがままばかりで。」

「数年前─…私は我が辰巳家をつがせるための優秀な人材を捜していた。

 …実子の正治はいるが、血にこだわるつもりはなかったからね。

 そしてお前に出会った…

 お前よりも優秀な人間はたくさんいた。だが私はお前に魅かれた。

 飢餓感だよ。お前のその…瞳だ。

 私は身寄りのないお前を引き取り、多くのものを与えてきた。

 だがお前は依然として飢え続けている。」

「…それは、私の未熟さのせいでしょう。

 本当にいい刀は鞘に納まっている…といいます。」

「…そう、まだお前には鞘がない。その抜身の刀で…

 雅人、お前はなにをするつもりだ?」

「…私にはやらねばならないことがある。言えるのはそれだけです…」

「─…ここでの年日がムダにならねばよいが…な。」

「…無論です。幼い頃、両親を亡くした私は家庭というものを知らなかった。

 知らないことがあるというのは嫌なものです…だから私は辰巳家に入りました。

 そして学んだのです。

 家庭とは、私には必要のないものだと─…

「もういい!!…行きなさい!

 私には辰巳家を守ることしかできなかった。

 お前ならさらなる発展も夢ではなかったろうに─…」

「─…時には守ることも大切かと。凡であることも才のうちで」

「兄さんッ!!」

「─…兄さん、ぼくは…ぼくは…ずっとあなたが

 嫌いッだった!!なにをしても兄さんには勝てなかったから─…

 このままでは行かせない…お願いです!最後にぼくと…!」

数多くの習い事の中でフェンシングだけ兄さんはぼくとの手合わせを避けていた…

自信がある。ぼくが勝てるとすれば…剣だけだ!

「!? 兄さん、防具はそこに…」

「…必要ない。」

「くっ!なめるなッ!!」

キキュッ

「うがッ!がふ、ふ、クッ ま…まだまだ…ッ!!」

シャシャシャッ

ドドドドッツドドドドッ

防具をつけてない草加雅人に、手も足もでない正治。

「ぐあッ…」

「…正治、オレがお前と勝負しなかったのは、お前にその価値がないからだ

 お前達は幸せだ─…平凡な人生の退屈な日々を送れるのだから

 少なくともよく眠れる…」

ここは…オレのいるべき場所じゃない…!!

夜、車から降りているまゆ達。

「パンクですか?こまりましたね…」

「うーん、ずいぶん無理な運転したからなぁ。」

「どうすんだよ。点検くらいちゃんとやっとけっての!」

「まぁ…スペアぐらい積んでるだろ。」

「おやおや故障ですか?大変ですね…こんな所で。」

「あ!…あの」

人がよさそうな中年の男性が話しかけてくる。

「この近くにスタンドは…」

「──…」

突然、男性はオルフェノクへと姿を変えた。

「オルフェノクだッ!!逃げろォッ!!」

「早く!こっちだ!」

「はあっはっ…キャッ!」

廃墟の中、鋼材に躓いてしまうまゆ。

「いっ…つっ!」

「ま…まゆ!」

「わぁッうわぁあぁ!!」

オルフェノクに追いかけられる遠藤

オルフェノクの放つ攻撃に、足を絡めとられ、引き寄せられ、その頭を掴まれてしまう。

「ぎゃあああああ!!」

「ベルトを…よこせ…」

「あ…ッうあ…ッ!」

「──ッ!だ…だめっ!!」

突然、カイザギアをその身につけるまゆ。

まゆは仮面ライダーカイザに変身した。

「──っ!」

「ま…まゆ!?」

しかし、オルフェノクの攻撃を受けてしまう。

「きゃあっ!!」

壁に叩きつけられ、その変身は解けてしまった。

「…っうう…」

風が…ぬるいな。化け物の吐く息のせいか。

そこに現れたのは草加雅人だった。

「!?…その声…草…加さ…」

草加の顔をみて、笑顔を浮かべながら、灰となって消えていくまゆ。

カイザギアを身に着け、変身コードを入力する草加。

9 1 3 ENTER

STANDING BY

「変身…」

COMPLETE

草加は、仮面ライダーカイザに変身した。

「ベルト…をよこせぇ…ッ!!」

オルフェノク──…貴様らの存在は、罪そのもの!」

オルフェノクと激しい殴り合いを繰り広げるカイザ。

激しい連続攻撃をくわえ、オルフェノクの殴り飛ばす。

カイザブレイガンを構えるカイザ。

EXCEED CHARGE

カイザブレイガンから放たれた光線が、オルフェノクを拘束する。

「うが!?」

ヴォンッヴォンッヴォンッ!

フォトンブラッドの光を纏ったカイザが、オルフェノクに向かって突進し、

×の字に切り裂いた。

「罪には罰(×)を…!」

灰になるオルフェノク。

「…お前、雅人か…か?」

そこには草加雅人が立っていた。

なにを想いなぜ戦うのか?

草加雅人の心中は──

仮面ライダー913 第1話より

感想

仮面ライダー555の2号ライダー、仮面ライダーカイザとして活躍した草加雅人が主役のスピンオフ作品、仮面ライダー913が電撃マオウで連載開始となりました。仮面ライダーファイズは全編見ており、草加も好きなキャラクターだったので漫画も読ませて頂きました。草加はオルフェノクを倒すためには非情な戦士って感じのキャラクターで、ファイズの敵であるオルフェノクにはいいオルフェノクも存在するんですけど容赦なく倒していく姿が印象的でした。ファイズに登場するベルトはいろんな人に移り行くので、変身者がころころ変わるんですが、カイザのベルトは変身すると灰になる人が多くてかなり危険なベルトでしたが、この作品でも次々灰化しちゃってますね。草加もかなりの適合者だったわけなんですが…TV本編をみてから読むと、また楽しめると思うので是非見てほしいですね。

コメント

  1. 山田与作 より:

    北九州市漫画ミュージアムに「仮面ライダー913」の漫画単行本第1巻を寄贈しました。すごいだろう?

    • yuji104 より:

      素晴らしい。それがきっかけで555に興味をもってくれる人が増えるといいなぁ。

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